京急沿線エリアレポート7回:上大岡
横浜エリアの副都心。昭和初期から生活拠点として発展を続ける街、上大岡。
上大岡周辺エリアは1981年に策定された「よこはま21世紀プラン」において副都心に指定されました。 京急線の前身である湘南電気鉄道が開通して開業した1930(昭和5)年から現在に至るまで、継続的な地域開発と人口流入が行われてきました。横浜まで京急線で約10分。快特や特急が止まる主要駅として、利便性が高いだけでなく、駅周辺から5分も歩くと、起伏に富んだ地域形状を利用した閑静な住宅地が広がっていて、マイホームを構える地として選ばれやすい街並です。
京急線以外にも、昭和47年に開通し昭和51年には横浜まで延伸したブルーラインがあり、戸塚方面へのアクセスも快適です。
上大岡駅周辺では1963年(昭和38年)に旧駅ビルが改修され京浜百貨店が竣工。現在では「ゆめおおおか」として京急百貨店、ウィング上大岡、港南区民文化センター「ひまわりの郷」、ゆめおおおかオフィスタワーなどが入居する複合施設ビルとして多くの人々に利用されています。
主要幹線道路である鎌倉街道が、京急線と平行して南北に走っており、その沿道に、camioとmiokaが営業しているため、横浜や港北ニュータウンなどの大型都市と見劣りしない生活利便施設がコンパクトにまとまっていて、とても便利なことも、周辺居住者には人気なようです。
また、上大岡駅の西側には車で約10分ほどで横浜横須賀道路の別所インターが、上大岡駅東側の海に臨むエリアからは、首都高速湾岸線へもアクセスでき、電車のみならず車での移動も快適。横浜エリアに限らず都心部の近郊エリアでは、人口流入が伸び悩んでいるところも多いですが、京急線上大岡駅は、1日の平均乗降者数は143,299人(2015年)となっており、創業以来安定的に増加しています。京急線全72駅の中で品川駅に次いで第3位の乗降者数となっているのも特出されます。
上大岡の歴史は古く、続日本書紀にも当時の地名である武蔵国久良郡で白雉を捕らえて朝廷に献上したとの記述が残されています。
鎌倉時代の後期には、戦に敗れた源為朝が上大岡に移り住んだという伝説も残されていて、明治維新の頃は、まだまだ小村でありましたが、1920年代に弘明寺に横浜高等専門学校(現在の横浜国立大学工学部)が開校したことにより、人の流れが増加し、大岡川西側の大久保に飲食店や繁華街が形成され活況を呈していました。このエリアは「浜の箱根」と呼ばれ、上大岡駅から大久保へ抜ける道は箱根通りと呼ばれていたと言います。
この地区は1927年に横浜市に編入され、現在の上大岡としての発展が始まることになります。今ではあまり知られていませんが、当時横浜で盛んだった捺染(なっせん)という染物の産地としても有名で、現在の大岡川周辺には、捺染の染物業者が集まり、「横浜スカーフ」がヒット商品として生産されていました。
戦後の上大岡駅周辺の発展は詳述するスペースを欠くほどで、1990年代後半の再開発終了により、横浜エリアでも屈指の商業都市として発展することになります。一旦開発が延期されたアーケード街(パサージュ上大岡)周辺も協議が再開しているそうで、完了すると動線も整理され、ますます便利になると思われます。
高台に位置し、起伏に富んだ地域形状が生み出す快適な住宅地。
上大岡エリアは、南北に走る京急線と鎌倉街道の両側に住宅地が広がっている地域形状で、西側の別所・上永谷方面と東側の岡村・汐見台両方面が丘陵地となっています。その起伏に富んだ丘陵地の地形を生かした大型開発プロジェクトも数多く供給され、1958(昭和33)年、森が丘住宅地(磯子区)の宅地分譲を皮切りに大小様々な開発が行われてきました。
上大岡駅周辺は小規模開発の住宅地も点在していますが、大久保三丁目周辺や芹が谷周辺などには整然と区画整理された街並が広がっています。上大岡駅東側は磯子へと続くエリア(上大岡東・汐見台)にURや大手デベロッパーにより大規模な開発分譲地やマンションが供給され、増加する流入人口に対応してきました。
成熟した旧分譲地には、最近になり、若い世代が注文住宅や都市型住宅を建て、街並も新しく蘇りつつあります。
また、この駅東側には、港南区と磯子区にまたがって広がる久良岐公園や、梅林やスポーツ施設が有名な岡村公園を始め、数多くの公園やスポーツ施設があり、週末には周辺に住まう人々だけでなく、遠方からも多くの人々が訪れて賑わっていて、高い交通利便性の魅力だけでなく、小さなお子様がいるご家族もゆったりと暮らしていけるエリアであると言えます。
官民一体となった子育て支援や高齢化社会に備えてのバリアフリーサポート。
一方、住宅関連では来たるべき高齢化社会に備えて、各種住宅補修への助成、バリアフリー工事への支援、横浜エリアの課題でもある狭い道路やがけ地の防災対策費などの支援も行なっています。
交通アクセスや生活利便性以外にも気になるものとして、地域行政がある。横浜市では、平成24年8月に成立した「子ども・子育て関連3法」に基づき住宅、医療、保育、教育など様々な観点で、広範囲なサポートを提供しています。
港南区ではその基本方針を受けて、より具体的な支援を行なっていて、子育て支援関連については、港南区地域子育て支援拠点「はっち」を民間運営法人と組みながら展開することで、地域ネットワークを活用し、きめ細かい現実的な支援・サポートを実現しています。
中学校終了までの教育費支援としての児童手当はもちろん、離婚等による片親への児童扶養手当、自立支援補助なども充実しており、いつまでも港南区内で快適な暮らしをしてほしいという思いを具体的な形にして、提供しているところも魅力です。
一方、住宅関連では来たるべき高齢化社会に備えて、各種住宅補修への助成、バリアフリー工事への支援、横浜エリアの課題でもある狭い道路やがけ地の防災対策費などの支援も行なっています。
また、港南区ではJリーグ等のプロスポーツ組織の本拠はありませんが、スポーツ都市ヨコハマのコンセプトを受け継ぎ、地域におけるスポーツ振興を通じて子供達の健全な成長や高齢者の健康促進を目指しています。
横浜市の委託団体として「港南区スポーツ推進委員連絡協議会」を設置。さらに港南区体育協会体育協会などの市民団体との連携により、地域でのスポーツ活動をサポートすることで子供達や高齢者の健康維持・促進を目指していることも特筆すべきポイントですね。
このようなきめ細かい行政サービスが「上大岡に住みたい!」と思う人々が増え続けている理由でもあるのかもしれません。
主な助成制度(平成29年度4月時点。変更となる場合があります。)
港南区在住の妊婦さん・ひとり親家庭への支援 | |
※ 補助金額は条件等により異なります。
横浜市港南区エリアの主要データ
交通アクセス | 京急本線 上大岡駅、横浜ブルーライン・上大岡駅 |
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所在地 | 横浜市港南区 |
区の総面積 | 横浜市港南区:19.90キロ平方メートル |
人口(平成29年5月1日現在) | 横浜市港南区:214,018人 |
世帯数(平成29年5月31日現在) | 横浜市港南区:98,576世帯 |
昼夜の人口 | 横浜市港南区:昼間人口:173,691人 / 夜間人口:221,411人 |
持ち家率 | 横浜市港南区:65.4%(平成29年6月7日) |
公園・緑地 | 緑被率 (平成26年度):横浜市港南区:22.1% 都市公園面積 (平成28年3月31日現在):横浜市港南区:795,521㎡ |
上大岡エリアは私たちが担当させていただきます!
京急グループの一員、そして住まいのプロとして、お客様の信頼に応える上質のサービスを提供します。
今後の生活を左右する住まい探しは、大変な作業だと思いますが、必ず御希望にあった物件を御客様と一緒に御探し致します。
小さい御子様がいらっしゃる方も御気軽に御越し下さい。