社長インタビュー

坂齊社長の京急グループ、京急不動産での経歴について

坂齊社長のこれまでの経歴を教えて下さい。

昭和61年に京浜急行電鉄株式会社に入社。

初めは電鉄の総務課で経理関係の仕事に就き、その後、京浜急行電鉄が行う開発事業を経て、グループ会社の百貨店・デパートで小売、商業施設事業を経験。様々な下積み経験の後、現在の京急不動産に至ります。

京急不動産の歴史について

京急電鉄の事業部が独立し、「京急興業」から「京急不動産」へと社名を変え、昭和、平成、令和と時代が進みました。時代背景が影響した変化についてお聞かせ下さい。

京急不動産(旧京急興業)設立期である昭和の時代は、沿線における大規模分譲地の開発や、千葉県・横浜市の区画整理、マンション分譲販売を中心に事業展開を行ってきました。

設立期は、分譲商品(ハード)の価値を追求した時代と言えると思います。

昭和の終わりから平成にかけてバブルの時代を経験し、提供する商品・サービスが変化していきました。

—品川から横浜、久里浜まで店舗を広げ、2019年12月には杉田店がオープンしました。
今後の店舗展開、エリア戦略についてお聞かせ下さい

不動産仲介店舗は平成の時代に生まれ、現在の13店舗に至っております。昔は広いエリアでの大規模な分譲事業を行っていましたが、現在では京急電鉄に大規模開発事業を任せております。私たち京急不動産の役割は、エリアに特化していき、地域の方々と深く関わり、「買取」や、「賃貸物件として一括借り上げ(カリアゲ)」、ご高齢の方に対する「高齢者住宅・施設のご案内」など不動産から発生するサービスに対して、力を入れています。

令和の時代に不動産仲介事業という分野が、商品の量より、質を高めたサービスを似て発展することを望み、地域に根ざしたコミュニケーションの場を提供できる存在になる事がエリア戦略であると考えます。

企業理念・社訓・格言など

これまで地域に根差し、地域の発展に尽力してこられた京急不動産の掲げる企業理念・社訓を教えて下さい。

「すべてはお客様のために」を会社のスローガンとしています。

平凡な言葉のように聞こえますが、この精神がサービス業に従事する者として一番大事なキーワードであると考えます。

多くの不動産事業者の中から、お客様に選んでいただける会社になるには、当社と関わって頂けた全てのお客様に喜んで頂けることが肝要と考えます。

—お客様に喜んでいただける対応をするには、現場で接客を行う社員、内勤で現場をサポートする社員など、一人一人のきめ細かな対応が求められると思いますが、具体的に社員の意識に働きかけていることはありますか?

お客様の喜びに繋げるために、約150名の社員に向け、多種多様な研修を実施しております。

内容としては、「新人研修」・「中堅社員研修」・「店長研修」・「上級管理職研修」などキャリアステージごとに研修プログラムを分けて用意しています。

時代に合わせて「若手の指導をするための『30代から40代の店長』に向けた研修」や、「業務を見直す研修」など、日常業務では気付きにくい点や、キャリアアップを志す社員に対して、段階的に用意する研修教育にじっくりと時間をかけております。

京急電鉄と京急不動産

京急電鉄と進められている「プライムシリーズ」や「京急ニュータウン金沢能見台〈光の街〉」・「京急ニューシティ湘南佐島なぎさの丘」など、開発事業では京急沿線地域の活性化を担ってきたかと思います。京急ブランドとはどのようなものですか。

京急電鉄と共に取り組み、提供していく「住まい」をすべて「プライム ブランド」に統一し、展開しております。当社において「プライム」とは、電車でいうところの「特等席」という意味を込めて表現させていただいております。「プライム ブランド」に使用する材料を規定し、ブランディングに力を入れております。お客様の安心・安全ということはもちろんのこと、「世界の特等席」となるような「快適な住まいの提供者」となるよう努めてまいります。 「世界の特等席」と申しましたが、現在海外案件ではインドネシアのジャカルタにおいて「サウスゲート プライムタワー」というプライム ブランドの名前を冠したタワーマンションを分譲しております。

購入者、売却者に対して取り組み

「夢のマイホーム」、「一生に一度の買い物」など不動産に対して購入者・売却者には様々な不安があるかと思います。京急不動産が購入者さまや売却希望者さまに向けて行っているサービスについてお聞かせ下さい

お客様のお住替えサポートとして、住宅かし保証や買取サービスのほか、税金・税制や法律に関するお悩みにも専門家と連携し、FP無料相談を随時行うなど、様々なニーズに一件ずつ丁寧に対応することでお客様に満足していただけるサービス提供を心がけております。

高齢者住宅の利用促進

不動産会社では珍しく高齢者向け住宅への利用斡旋も広く行われているようですが、利用者さまの動向はいかがですか。

当社が昭和の時代に分譲した住宅を購入していただいたお客様からお声を頂き、数多く存在する高齢者住宅の中からお客様のニーズに合った施設を一緒にお選びできないかと考えたのがきっかけです。

分譲当時のお客様も70代から80代とご高齢になられ、生活スタイルを再検討されるタイミングが訪れておりますが、高齢者住宅といっても千差万別で「良くわからない」と言うお声が多かったため、金沢文庫駅構内の京急不動産店舗に相談員を配置することに致しました。

CSR活動

不動産分野以外でも「【貯筋運動®︎】体験会(ちょきんうんどう)」のような地域交流をされておりますが、このような地域貢献活動を始めたきっかけはなんですか。

京急不動産の強みの一つとして、昭和から平成、令和に至るまで、当社分譲地をご購入いただいたお客様や、当社の仲介でお住替えされたお客様が京急電鉄沿線に住まわれ、地域ネットワークを築かれていると言う実績がありますが、京急グループとして考えますと、縁あって沿線にお住まいのすべてのみなさまに恩返しをしたいと考えたことがきっかけです。

—具体的に今後のCSR活動を教えて下さい。

超高齢化社会に入り、お客様のお悩みや関心ごとが「空き家」・「終活」・「健康寿命」・「介護」など不動産分野以外にもあることを承知しております。相続税や健康セミナーに力を入れるのは、変化する時代背景があるからです。

地域社会貢献とは大袈裟ですが、時にはホームセキュリティー会社を無料でご紹介させて頂き、時にはなんでも聞ける、答えてくれる税理士をご紹介させて頂き、時にはお食事の宅配サービスなどを行う事で、より身近な存在になりたいと考えています。

今後も一層地域の方々との交流を深め信頼される企業となるべく、企業活動そのものがCSR社会貢献であるべきと考え推進致します。

今後の展望

令和の時代を迎え、徐々に人々のニーズが多様化しています。今後、京急不動産はどのように地域に密着し、その為の事業計画を進めていかれますか。

今後も当社は、沿線地域のお客様に「すまい」や「くらし」に関する商品や情報の提供と共に、生活のバックアップ、ワンストップサービスを提供し続けて参ります。

社員採用と教育

令和の時代を迎え、徐々に人々のニーズが多様化しています。今後、京急不動産はどのように地域に密着し、その為の事業計画を進めていかれますか。

先にも述べましたとおり、当社は社員教育に力を入れております。

新入社員1年目は、教育プログラムとOJTで終わってしまうといえるほどの内容です。「財は人なり」まさに不動産業界も人材がすべてといっても良いと思っています。教員には、時間もお金もかかりますが将来の当社を背負って立つ人材のために惜しんでいられません。

新社会人に期待することは、「若いのだから元気で生意気位が丁度良い」かなと。

—中途採用社員も活躍されているとお聞きしますが、社内の文化形成はどのようになされていますか。

中途採用の方も多く採用しています。他社で培った経験を「沿線で強みのある当社で発揮したい」など様々な動機で当社へ入社されています。

何事も思い通りにはいきませんが、社内文化は先輩から後輩に、上司から部下に伝えるだけではなく、「下意上達」の心得を持ち、各人が個人プレーで新しい事にチャレンジして行って欲しいと思います。

最後に

最後に坂齊社長の自由なお言葉を下さい。

京急不動産は60周年を迎えました。これからの10年、20年の後も安心安全で快適な住まいを提供し、街のパートナーとして商品・サービスを提供できるよう、京急不動産は家や土地の売り買いだけではなく、地域のネットワークを通じて「くらし+」住む方に寄り添い、自由自在に変化する社会に多様性を持って対応して参ります。